ミニバンブームの火付け役でありパイオニア。現在人気のミニバン構造はこの車から。
初代オデッセイが登場したのは1994年、アダムスファミリーを起用したCMが懐かしい。 このオデッセイの登場をきっかけに全国的にミニバンという言葉が浸透をしていった。
当時はまだセダンのシェアが多い時代背景の中、ミニバンというよりワゴン車と言われるのが一般的でバンベースのキャブオーバー(エンジンの上に運転席がある構造の車)が主流だった。ハイエースやキャラバンが代表的でわかりやすい。乗り心地含め、いわゆる乗用車的な感覚とは少し違う部分があり、今ほど多くの層には浸透をしていなかった。
そんな中登場したオデッセイはアコードをベースとし、まさに乗用車感覚で乗れる新しいコンセプトが見事に市場に受け入れられミニバンとして大ヒットをした。 そのヒットは当時不振に陥っていたホンダの窮地を救ったといっても過言ではない。
街中には多くのオデッセイが走っていたのを思い出す。流石に最近は初代のオデッセイを街中で見かける事は少なくなったが、たまに見かけると懐かしく、嬉しい気持ちになるものだ。
現在のミニバンは初代オデッセイの様に、ボンネット内にエンジンを収める構造が普通となっている。 まさに火付け役で初代オデッセイが現在のミニバン市場の幕開けに重要な役割を果たした事は間違いない。