働くクルマの中には、街中や一般公道ではあまりお目にかかれないものもある。「不整地運搬車」もそのひとつだろう。土木や建築などの現場でたくさんの土砂や資材を効率よく運ぶために作られた小さな働き者だ。
これは1980年代のヤンマーディーゼル製のホイール式不整地運搬車、「YFW10DW ホイールキャリア」。軽自動車よりひとまわり小さいが積載量は1トン、操作は乗用車と同じハンドル式、運転席部分と荷台が連結器で接続されるというユニークな機構をもつ。ゆえにサスペンション機能をもたずとも、接地感と走行安定性を確保しているという。