今年の1月にアリゾナのルート66沿いで見かけ、その潔いまでに四角いフォルムに心惹かれた一台のキャンピングカー、いわゆるモーターホームを描いた。しかしである、実はこのクルマの名前がわからない。そもそもこの手のクルマに関する資料はあまり持っていない。昨今はネットからも多くの情報を得ることができるし、実際おおいに活用しているが、今回ばかりはボディに取り付けられた"Islander"のエンブレムを頼りに、様々なキーワードを入れても同じフロントマスクのクルマが見つけられないのだ。そのデザインから、70年代の製造であろうことは想像できるのだが、アメリカ製かどうかすらわからない。こんなことは初めてである。
アメリカはもちろん、世界中で愛されているキャンピングカーは、エンジンやシャシは市販のものを流用しているものの、車体はキャンピングカー専業メーカーがオリジナルで設計・製作しているケースが多いと聞く。今は存在しない小さなメーカーがごく少数作ったのかも知れないし、オーナーの手で改造されたり、個人が作ったボディである可能性だってあるだろう。でも、ひとつだけ言えることがある。家族や仲間とこんなクルマに乗ってロードトリップに出かけたら、きっと楽しいに違いない。