90年代のBMWの大型クーペ、8シリーズは、1968年から約10年間生産された3.0CS、その後登場した初代6シリーズといった美しいクーペの後継モデル。代替わりするたびに大型化、特にエンジンはこの8シリーズでV12を搭載したことでも当時話題になった。
そして850CSiをベースとしたALPINA B12である。5.7リッターモデルは400馬力以上までチューンされ、当時としてはかなり刺激的なスペック。流麗なラグジュアリー・クーペに高出力なチューニングエンジン、それに見合う様にモディファイされた足回りやブレーキ。多くのクルマ好きにとって、憧れの存在である。
イラストは現車を取材したものではなく、1/43スケールのミニチュアを前にして描いた作品。憧れの一台をこうしてデスクトップで楽しむのもいいものだ、と今さらながら思うのだった。
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