アメリカの田舎町に行くと、一見しただけでは営業してるのかいないのか判然としない商店をよく見かける。ガスステーションもご多分に漏れずだが、よく見れば停められたジャンク・カーや壊れた給油ポンプなどからそこが閉店していると推測出来る。しかし広大な国土を持つこの国ならではと言えるだろう、酔狂な持ち主によって時々リペアされ、朽ち果てることなくランドマークになっているガスステーションにも何度となく出会うことが出来る。そしてことにルート66沿いでそんな光景によく出くわす。この道にノスタルジーを感じながら旅する者にとって、それは何とも言えず魅力的に写るのだった。