ククリスマスツリー(スタートシグナル)が点灯するのを待つMustang。観客もスタートの瞬間を固唾を飲んで見守る。ドライバーの心拍数が最高になる瞬間だ。
ここはCaliuforniaのBakersfield、FOMOSO Raceway。3月でも日中は初夏の陽気、青空のもと熱戦が繰り広げられている。本場でドラッグレースを観戦するのは僕にとっても長年の夢、それがこの『March Meet』で果たされた。おまけにラッキーにもプレスとして入場出来た為に、スタートを間近で見る機会に恵まれる。タイヤが焼ける匂い、ベタベタの路面、空気を過激に震わせる轟音。トップフューエルがコースインした際にはその排気で目や鼻、ノドが痛む。これらすべてが本物の証し。案内してくれたGENの事前のアドバイスで用意したイヤーマフ(ヘッドホン状の耳当て)で耳を塞がなければこの場所に立っていることは不可能だ。
ライセンスプレート付きながら太いサイドマフラー、ナロード・デフと極太ドラッグスリック、ウイリーバーにパラシュートと本格的なDrag Mustang。轟音と白煙を巻き上げながらバーンナウト、駆動輪を暖めて再びスタートラインに戻ってきた。左レーンの真っ赤なCamaroも同じようにスタートラインにつく。
バッバッバッとチューンドV8のサウンドがセイフティーウォールにこだましてはいるが、感覚的には静粛の瞬間。クリスマスツリーが点灯すれば2台のモンスターがBig End目がけて解き放たれるのだ。
今週末6月26日発売の雑誌『Cruisin』(クルージン)でカラー4ページにわたり、今年3月にBakersfieldで行われたドラッグレース『March Meet』の模様を僕GAOが写真とテキストでレポートしています。是非手に取ってみて下さい。