イラストは先日訪れたCalifornia、SanDiegoの巨大スワップミート『Big 3』での一コマ。
売り物のひとつ、70~80年代製であろう赤いトラクターは、スチールの車体にプラスティックで出来たダミーエンジンを搭載した子供用のペダルカー。いやクルマじゃないからペダル・トラクターと呼ぶべきか。日本でも乗用玩具としてメジャーな存在であるペダルカー、モチーフになっているのはもっぱら乗用車やスポーツカー、レーシングカーだ。しかしアメリカではファイアー・エンジン(消防車)やトラクターをモチーフにしたモノも少なくない。そう、この国では日本人が想像する以上に『働くクルマ』の人気が高いのだ。実際、ミニカーや電動の大柄なオモチャまで、リアルなトラクターや建設機械、ファイアー・エンジンが多く見られ、子供用のヘルメットや衣装など、いわゆる『なりきりセット』も人気なのだとか。
たかがオモチャと笑うなかれ。働くクルマのかっこよさ、様々な職業に対する憧れの気持ち、子供たちがそんなことをオモチャを介して感じる、これってとても素晴らしいことだと思う。