Arizona州の西側、Interstate 40とHistoric Route66が交差する街、Kingman。小さな街だが、テレビドラマのオープニング・テーマとして、あるいはたくさんのアーティストのカバー・バージョンとしてあまりにも有名な曲、『ROUTE 66』の歌詞にも登場するアメリカ人にはお馴染みの場所である。たくさんのクルマが行き交うメインストリートには、古びたモーテルやダイナー、グロッサリーストアが軒を連ねている。今は整備工場兼パーキングとして活用されていると思しきガス・ステーションに佇む60年代のマスタングに目が止まる。エンジン・フードやルーフが剥げてツヤを失っているものの、当時のアメリカ車としては小さく引き締まったボディーに、赤いペイントがよく似合っている。この州のRoute 66にまつわるイベントに参加したのであろうことをアピールするライセンスプレートも誇らしげだ。