自分が発行するフリーペーパー、「オンザロードマガジン」の中で高い人気を誇る連載コンテンツ。それがハンバーガーだ。クルマやバイクにまつわるいささかマニアックな記事が多い中で、特別な知識を必要とせず、誰でもが気負わず楽しめるページ。そして張り巡らせたアンテナにひっかかる最新情報をタイムリーに、かつわかりやすく記事化してくれている著者、ハンバーガー探求家の松原好秀さんの筆致の魅力も、人気の要因だろう。もう10年以上の付き合いになる松原さんには、僕自身もたくさんの影響を受けている。
彼に出会っていなければ、ハンバーガーを描くこともなかっただろう。
松原さんが10年前に発行したムック本の表紙のために描いたのが、僕の手による最初のハンバーガーイラスト。これは僕がカリフォルニアで出会った迫力満点の一品がモチーフだ。おそらくはそれがキッカケになって、その後エイ出版からの依頼を受けて描いたハンバーガーは、アメリカの食を特集した号の表紙を飾り人気を博した。数年後松原さんの全面協力によりオンザロードマガジンで特集を組んだ際には、真っ赤なマスタングとともにハンバーガーが表紙を飾った。
先日オンザロードマガジンの15周年を記念するイベントを開催。その旗ふりをしてくれたのも松原さんだった。会場は横浜にあるハンバーガー自慢の店「ビッグママカフェ」。そしてイベントの記念にと彼が提案してくれたのが、同店のハンバーガーをイラスト化すること。
アメリカンなバーカウンターとオリジナルバーガーを描いた作品は、店主の織茂さんや参加頂いたゲストの皆さんにも好評で、イベント後もビッグママカフェに飾られているはずだ。