首都圏では、相変わらず駐車違反の取り締まりが厳しい。幹線道路での違法駐車による交通渋滞は確かに迷惑千万。また両側駐車や横断歩道の前後(あるいは横断歩道上!)の駐車など、免許を所持している者の仕業とは思えない愚行もしばしば見かける。そういう駐車車両は、どんどん取り締まるべきと思う。一方で、交通量の極端に少ない裏道での『グリーンのユニフォームを着た2人組』の動きを見ていると、駐車違反の抑制よりも取り締まること自体が目的のように見受けられる。違法駐車の実態に即した、合理的な取り締まりが行われるように願いたい。
完全なる自動車社会、アメリカの道路行政は非常に合理的。それは駐車についても同様だ。幹線道路ではほぼ例外なく駐停車禁止。たとえナビのチェックだろうが、一瞬でもシグナルやストップサインのない路上に停車をすれば、ポリスに「どうかしましたか?」と声をかけられる。しかし一本路地を入れば、路上駐車が許される場所がいくらでもある。だからといって無法地帯にならないのは、ドライバーの基本的なモラルが日本の平均よりも高いからに他ならない。そして、道路行政に携わる偉い方々も、日常的に自家用車を運転しているからこそ、合理的な判断ができるのであろう。クルマ作りだけでなく、洗練されたクルマとの付き合い方も、自動車先進諸外国に学ぶべきところが、まだまだあると思う。