南カリフォルニアの海沿い。建物はみな低層で、青空のもと、南国の樹木がひときわ高く見える。住民のクルマはみな無造作に路上駐車されている。中央分離帯にもパーキングメーターが設置されており、このあたりは道の両側にクルマを停めることが可能だ。フォードV8の低い排気音を響かせながら、ツヤ消し、オープンのアーリーブロンコがこちらに向かってきた。僕の目の前で中央分離帯に寄せて、そのブロンコは停車した。運転していた男は、助手席に立てかけてあったロングボードを脇に抱え、ブロンドのロングヘアーを風になびかせながらアパートに入っていた。海風が気持ちのいい午後の風景を切り取ってみた。