現在一般にSUV=スポーツユーティリティーヴィークルと呼ばれるクルマの多くは、乗用車をベースにクロスカントリー4X4、いわゆる四駆のメリットを兼ね備えたもの。しかし軍用車両など、オフロードの走破性を第一に考えられ設計されたクルマを元祖としているSUVも健在。メルセデスのGクラスや、日本で最も売れているアメリカ車として人気のジープラングラーはその代表と言えよう。
ではSUVの起源とはどのあたりにあるのだろう。過酷なダートロードでの走行性能を持ちながら、街の風景にフィットする外観、快適性を考えた内装を備える。そんなSUVの考え方を早くから体現した一台が、1963年生まれのジープ・ワゴニアだ。