一昔前のデザイン、コンポーネンツではあるが、我が国でミニバンという言葉が一般的になるよりずっと前から、コマーシャルユースだけでなく、パッセンジャー用にバンを作ってきたメーカーがフォルクスワーゲンだ。いわゆるワーゲンバスの後継として、ヴァナゴンの名前で登場した、水冷・リアエンジン、スクエアなシルエットのバンは、さまざまなメーカーの手でキャンピングをはじめとした架装が行われ、世界中で親しまれてきた。イラストは珍しい4WDバージョンのシンクロをベースにしたキャンパー。このヴァナゴン、近頃人気を集めているというが、確かに今の時代にあっても、なかなか魅力的なプロポーションなのである。