もっていたイメージが大きく変わったり、それまで何とも思っていなかったのに、急に気になる存在になったり…。映像がきっかけで憧れの対象になってしまったクルマが、皆さんの中にも何台かあるのではなかろうか。
僕の中でのそんな一台がこれ、アウディA8だ。スタイリッシュなセダンとしては認知していたが、スポーティでカッコいい!と思ったのは、ジェイソン・ステイサム主演の大ヒットシリーズ、『トランスポーター』の第二作目を見た時だった。一作目でもBMWの7シリーズという大型セダンを使っていたが、BMWはツーリングカーレースにおいて6シリーズの大型クーペを使っていたこともあり、正直あまり驚きがなかった。しかし、A8で見せてくれたアクションはとても新鮮で、大きなアウディのセダンもいいなあ、と思うようになった。
でも、よくよく考えてみると、WRCに早くからAWDマシンを持ち込んだアウディの当初のマシンは、『ビッグ・クワトロ』だったことを考えれば、 A8という選択も、決して奇抜なものではなかったと言えよう。