V8、440キュービックインチ(7,200cc)という巨大なエンジンも選択可能。全長191.3インチ/全幅76.1インチ/全高50.9インチ(それぞれ4,859ミリ/1,933ミリ/1,293ミリ)という低くてデッカい車体。コークボトルに例えられる強い抑揚のつけられたグラマラスなサイドビュー。速そうに見せる為だけだと思われる長いノーズ。その全てをバランスして、魅力にしてしまっている希有なスポーティークーペ、それがクライスラー社が1970年にリリースしたDODGE CHALLENGER。オレンジにペイントされたイラストのR/Tは、日本におけるクライスラー・マッスルの第一人者、岡崎健滋氏率いるKennies Mopar Serviceの手によるミントコンディションの一台。「その気になれば毎日のアシにだって使える。同じ額の投資なら、国産高級車よりこっちの方が断然楽しいよ!」と話すオーナーK氏の心遣いで、ほんの少しステアリングを握ることが出来たが、当時の新車というものは、きっとこんなだったのだろうと思わせる素晴らしい仕上がりだった。