ホンダの軽、N-ONEが人気だという。個人的にもレーシングストライプをあしらってスポーティーにカスタムされた車両や、2013東京オートサロンでカスタムカーグランプリに輝いた無限レーシング・N-ONEコンセプトなどにはそそられるものがある。
ご存知の通り、N-ONEの祖となるのは1960年代後半から70年代前半にホンダがN360としてリリース、人気を博した軽乗用車。この時代幼少年期を過ごした僕にとっても懐かしいクルマだ。当時の規格に基づく車体サイズや360ccという排気量は段階的に変化し、今や十分に立派な体格と660ccもの排気量を手に入れた日本の軽自動車。しかし真面目で地味というのも現代の軽についてまわるイメージではないだろうか。ゆえに「楽しさ」や「趣味性」をうまく演出している新生Nの人気は、納得のいくところである。
イラストは全長3m、全幅1.3m未満というとても小さな車体と空冷4ストローク2気筒エンジンで、「Nコロ」の愛称そのままに、元気に昭和の日本を走り抜けたN360の後期型である。