ロサンジェルスを北東に走ること100マイル(160キロ)、モハベ砂漠の入り口に位置するエル・ミラージュは、あのボンネビルと同じく広大なドライレークを有する、オフローダーとスピードチャレンジャーの為のレクリエーション・エリア。ドライレーク部分は塩平原ではないものの、固く締まってフラットな砂の地面を持つことから定期的に最高速チャレンジの競技が行われているし、周囲の起伏に富む砂漠地帯はオフロードバイクやATV、サンドバギーにとって絶好のコースとなっている。僕が訪れた週末にも、これらの遊び道具を積み込んだピックアップ・トラックがそこかしこに停まっており、家族で『砂遊び』を楽しむグループも多数。免許の持てない小さな子供たちもここではみんな完全装備。オモチャみたいに小さな、でもちゃんとエンジンの付いたバイクやATVに跨がる。そんな家族連れが楽しめるのも、国立公園の中にある公認のオフロード・エリアゆえ。注意・禁止事項を大きく掲示したサインも多数あり、安全管理が行き届いているのだ。
イラストは巡回していた地元サン・バーナディーノ郡ファイアー・デパートメントのファイアー・エンジン。ドアにはパラメディックの文字が、これは救急・救命士の搭乗とその為の装備も搭載されていることをあらわす。
大人も子供も乗り物を使ってホンキで遊ぶ、その影には、それを見守る頼もしいプロの存在がある。Wheel Junkieには何ともたまらない環境ではないか!