アメリカンポリスカーと言えば、白黒カラーのロス市警(LAPD)やカリフォルニア・ハイウエイパトロール(CHP)、白いボディーに鮮やかなブルーのラインが印象的なニューヨーク市警(NYPD)などがお馴染みだろう。アメリカ全体をみてみると、州ごと、街ごとにカラーリングが異なり、本当にいろいろな色のポリスカーが存在する。車種はフォード、GM、クライスラーのビッグスリー製がほとんど。セダンタイプの他、SUVも多く見かける。彼の地ならではの装備としては、眩し過ぎるほど強く発光するルーフ上のライトバー、Aピラーに取付けられ車内から操作可能なガン・スポットライト、そしてフロントに付けられたブッシュバーなどが挙げられる。プッシュバーとは自走不能な事故車等を移動させたり、逃走車を体当たり(!)によってスピンさせる(!!)ための特殊装備。車内には無線やPC端末が装備され、ショットガンやライフルが特殊なホルダーによって取付けられていたりもする。後部座席に犯罪者を乗せることを想定した前席とのセパレーター(仕切り板)も金網や防弾ガラス製だったり、後部座席自体が樹脂製で車内の洗浄(!?)が容易だったりもする。そのひとつひとつにお国柄が出ていると言えそうだが、いつ、どこで、どんなシチュエーションあろうと、ポリスカーのお世話にはなりたくないものである。