またまたJEEP。しかし今回は最新型のアメリカ生まれ、クライスラー製だ。軍用車がルーツ、タフなクルマの代表と言えるJEEPだが、HUMMER H1など跡継ぎの登場によって「ミリタリーユース」という縛りから解き放たれて久しい。さらにSUVの台頭以降、快適性を重視して設計された競合車に負けじと、年々「乗用車」に近付いている感がある。
イラストはますます乗りやすくなったと評判のJEEP WRANGLER。数年前から4ドアもラインナップ、内装も一段と「平和」な雰囲気になって、手を出しやすくなった。大きく重いタイヤが付いてるにもかかわらず乗り心地も充分快適。エンジンや駆動系の効率も見直し、燃費だって褒めてあげたくなるほど良好。これならファミリーカーとしても選択肢に入ると言うもの。
そして何と言ってもこの外観である。クルマに興味があろうがなかろうが、老若男女、世界中の誰もが「JEEP」と言い当てるはず。同時に最新型の広告に踊る「The Toughest Vehicle in The World」というコピーもセットでイメージされているに違いない。もちろん並みのSUVでは遠く及ばない高いオフロード走行性能を今も備える。日本風に言えば「気は優しくて力持ち」、これこそが現代JEEP最大の魅力と言えるかも知れない。