キャリアの長いクルマ好きの間では、日本で初めてGT(Gran Turismo)を名乗ったことで有名なISUZUのベレット。現在純粋な自社製車両は商用車しか存在しないので、若い読者にはピンとこないかも知れないが、ベレットをはじめジェミニ、ピアッツアなどISUZU製の乗用車にはそれぞれの時代に一世を風靡した名車が少なくない。
ベレットが登場したのは僕の生まれ年と同じ、1963年。セダンが生産販売の中心だったが、翌年のGT登場以降、このマシンがモータースポーツ黎明期の国内サーキットで活躍、ベレットの名を不動のものとした。
当時流行だった尻下がりのヨーロピアンデザイン、ダブルウィッシュボーンのフロントサスペンションとラック&ピニオンのクイックなステアリングなど、当時の国産車としては先進的な面が多く、軽量なボディーも手伝って走行性能の評価も高かった。
イラストはモデル・ライフが終焉を迎える73年より少し前、円熟期にあった71年型のGTである。
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