マンハッタンの街角に佇むフォードのAMBULANCE(救急車)。11年前の冬に仕事でニューヨークを訪れた際に、マンハッタンのどこかの街角で何気なくシャッターを切った、そんな一枚のスナップから描き起こしてみた。
広大な面積と50もの独立した州があるアメリカでは、ポリスカーも消防車も救急車も、州や郡ごとに、あるいは街ごとにカラーリングが異なる。特に救急車は日本のように消防署の所属ではなく、民間企業や病院によって運用されているケースが多いようで、カラーだけでなく車種や仕様もバラエティーに富んでいる。
イラストの一台はオーソドックスなシルエットながら赤味の強いイエローが独特。フロントの大型グリルガードは事故車などを力ずくて押して移動させる為のプッシュバーとして取付けられたのだろう。緊急走行時に先行車のルームミラー越しにその存在をアピールする、裏返しに入れられた"AMBULANCE"のロゴが何とも頼もしい。
これまで毎週お届けしてきたGAO’s Galleryは今月から隔週、つまり2週間に一度の更新になります。次回の掲載は9月20日の予定です。引き続きよろしくお願い致します。
それから、僕が企画・運営しているポータルサイト、ON THE ROAD MAGAZINE WEB(http://orm-web.co.jp)では先週から『GAO NISHIKAWAの週刊イラストギャラリーアーカイブ』として、過去にこのページで展示した作品を、加筆したテキストとともにご紹介しています。更新は毎週木曜日頃の予定。こちらも是非楽しんで下さい。 (2010年9月5日/GAO記)