ステーション・ワゴンの語源は駅馬車であるという。ウッド・パネル(木目の装飾)がフェンダーやドアを彩るアメリカン・フルサイズ・ワゴンを目にすると、なるほどと思わされる。
1890年代の終わりから1960年代の中盤に自動車メーカーとして名をはせたスチュードベーカー(Studebaker)ももともとコーチビルダー(Coachbuilder=馬車製造業)であり、かつ馬車メーカーとして超一流であったそうだ。
自動車メーカーとして活動していた末期にあたる1965年製とおぼしきスチュードベーカーのステーションワゴン、Wagonaireにサンディエゴで出会った。夕暮れ時の美しい空のもと、パーキングのアスファルトの上に佇む姿もなかなかに堂々としていて、ウッドパネルこそ身に着けてはいなかったが、開拓時代の馬車を連想するのに充分な風格を備えていた。
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