Wrapping
もうすっかりお馴染みであろうバスの車体全体を被う広告看板。通称ラッピングと呼ばれ、グラフィックがプリントされた巨大なシートをボディーに貼付ける方式により、ロゴやイラストはもちろん、それが写真であっても美しく再現することが可能だ。
当然ながら近年はレースカーの車体のカラーリングにもこのラッピング方式が用いられている。イラストは最新のNASCARストックカー。元々色とりどりのスポンサーカラーを纏ったカラフルなペイントが特徴のひとつであり、ヘッドライトやグリルをはじめとしたフロントフェイスまでもがグラフィック表現されていた。現在では小さなスポンサーステッカーこそ既製品を個々に貼付けているものの、ほとんどのチームのレースカーがボディー全体のグラフィックをラッピングで仕上げている。この方式、年間36戦ものレースが行われ、この不景気下にあっても巨大企業がメインスポンサーにつき、毎レースカラーリングが変更されるという、世界的に見ても稀な存在であるNASCARにこそピッタリなのではないか。
渡米取材の際訪ねたNASCARの某トップチームのガレージで、ラッピング作業を目の当たりにした。複雑な形状のレースカーを相手に、迷いもなく正確にラッピングしてゆくその手際の良さと美しい仕上がりに感銘を受けた。
※僕が運営しているON THE ROAD MAGAZINE webでもアメリカ車やNASCARの情報などクルマ、乗り物に関する情報を多数アップ中。是非ご覧頂きたい。
http://www.orm-web.co.jp