数年前から我が国にも正規輸入されている、クライスラー製6.1リッター、430馬力を越えるハイパワーを誇るヘミ・エンジン搭載の現代版マッスルカー。それがダッジ・チャージャー(DODGE Charger)だ。1966年に初代が登場、もともとは2ドアのスペシャルティークーペだったが、2005年にデビューした現行型からは4ドアセダンとなっている。後輪駆動の大排気量セダンが減ってゆくアメリカにおいて、発売直後からポリスカーに採用されていることもあり、現地では今やかなりメジャーな存在である。
ハイパワーエンジンを支えるストックのプラットフォームや足回りは、実はダイムラーと提携時にメルセデスのコンポーネンツを数多く流用して設計されていることもあり、それまでのアメリカ車にはなかった剛性感の高いものに仕上がっている。
そんな素性を生かしてアメリカのドリフト選手権『Fomura-D』でも活躍、高いスポーツイメージを持ち続けている魅力的なセダンなのである。
そのスポーツイメージを持って、前回ご紹介したフォードのミドルサイズセダン、フュージョン同様NASCARにもクライスラーの代表として参戦していることもこのクルマにとって見逃せないセールスポイントだ。